こんにちは!
前回は、
マズローさんの「欲求5段階説」
の第1~第3段階の概要+「その欲求があるときの満たし方や留意点」
を書きました。
この回は、第4段階~の解説になります。
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第4段階:承認欲求(尊重欲求)
社会の中で自分の個性を見出したい、
所属する集団の中で高い評価を得たり、尊重されたいという欲求です。
外的部分を満たしたい第3段階までとは異なり、内的な心を満たしたい欲求であり、
自分を成長させる原動力にもなり得るのです。
この欲求には低位と高位があり、
前者は、他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求を、
後者は、他者評価から自立し、自分を承認できるかという欲求です。
前者の欲求過多は、近頃のSNSの傾向に伺えるように、
他者からの評価を得たい承認欲求が強く出やすくなりがちです。
第3段階の社会的欲求同様、他者の意見に左右されがちになったりせず、
本来の自分の気持ちを蔑ろにしないことも大切です。
なにより、まずは、「今の自分」「ありのままの自分」をそのまま受け入れることが、
各段階の欲求を叶える力強い支えにもつながります。
他人の意見に左右されすぎず、本来の自分をそのまま受け入れること、
まさに自分の心の在り方が自分の欲求を満たしてくれる原動力になるのですね。
遠くに自分の欲求を叶える方法があるのではなく、まさにココ、自分の中に答えはいつもあるのです。
第5段階:自己実現欲求
自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求を指します。
1~4の欲求すべてが満たされた最階層が自己実現の欲求です。
潜在的な自分の可能性の探求、自己啓発行動、創造性の発揮などを含み、自己実現の欲求に突き動かされている状態。
第5段階だけはこれまでの欲求とは質的に異なり、広い視点で自身の人生に向き合うことがこの欲求の特徴になってきます。
どんな自分も受け入れて、周りの環境にも自分にも、安心・安全が感じられ、自信が満ちてくる状態は、
「本当のわたしらしさ」を認められ、そして更になりたい自分に近づける状態なのかもしれません。
補足:自己超越
晩年、マズローは5段階の欲求階層の上に「自己超越」の段階があると発表。
「自己超越」は、”目的の遂行・達成のみをピュアに求める” という領域を指し、見返りを求めず、自我を忘れてただ目的のみに没頭する様を指します。
マズローいわく「自己超越」の領域に達することができるのは全人類の2%程度とのことで、第6欲求の実現を目指すのは稀なケースとされています。
私が今後この数字も上がっていけるのではないかと推測します。
これだけ情報が発達し、「HOW:やり方」はすぐ入手できる世界になりました。
もちろん、それぞれのなりたい姿に近づくためには、今の状態をそのまま受け入れることが
難しいと感じる人もいるかもしれません。
でも、それぞれ、段階ごとに分けられる。
それぞれの段階が満たされることで、上のステップの欲求に上がっていくことが出来る、と分かった以上、
チャレンジしない手はないのではないでしょうか。
【ローマは一日にしてならず。】
気付けたのが今で良かった。
少なくとも、あなたが死を迎える前には、この自分に向き合うことができたのだから。
なんて思えたらお得ではないですか?
「いまの私」の状況がどんな状況であっても大丈夫。
今までよく頑張ってきたから、今この私が居るんだな、と思うだけで、自分の世界は好きなだけ彩り豊かな人生に変えることが出来るのです。
前に進みたいと思えば進むし、変えたいと思えば変えられる。
そのチャンスのチケットは今、あたなの手の中にあるのです。
使うも捨てるもあなた次第。